今回は韓国で実際に住んだコシテルと呼ばれる形態の家について思い出していこうと思います。
コシウォン/コシテルとは
コシウォンとは、漢字で考試院と書きます。もとは受験生が勉強だけに集中するための安くて狭い部屋だったそうです。コシテルは、コシウォン+ホテルの造語でシャワーとトイレがついたコシウォンだと聞いたことがありますが、実質同じようなものだと考えて良いかと思います。
基本的に部屋には必要最低限のものしかありません。ベッド、机、イス、棚くらいです。部屋が驚くほど狭く、外に通じる窓がない部屋もあります。
最近は日本向けの不動産サイトや掲示板を見ると、テレビや冷蔵庫、トイレ・シャワーが付いている物件が多いです。
なんとしても家賃を抑えたいけど寄宿舎は嫌だという方におすすめです。
実際に住んだコシウォンの記録
私は家にかかる費用をなるべく抑えたかったのでコシウォンを選びました。留学開始から3か月間を過ごしたコシウォンの実態を綴っていこうと思います。
立地・周辺環境
私が住んだコシウォンは駅や学校から近いという利点がありましたが、繁華街の中にあり、すぐ目の前にはコンビニ、同じ建物の1階はチキン屋、2階は居酒屋、地下には恐らくクラブ?が入っていて非常に人通りの多い環境でした。
整理するとこのような感じです。
- メリット…駅・学校から近くて移動が便利。人通りが多くて夜も怖くない。
- デメリット…繁華街の騒音が聞こえる部屋もあるかも。私は外壁に面していない内側の部屋だったので外の音はあまり聞こえなかった。
コシウォンの設備
コシウォンは建物の3階~5階でした。2階と3階の間にオートロック付きのドアがあり、一般の人は入ってこられないようになっています。また、3階の一番手前が管理人さんの部屋で、いつも優しいおじいさんがいらっしゃいました。
設備としては、各階に共同のごみ箱や洗濯機が1台ずつ、個人ごとに靴箱(3段くらい)、4階に共同キッチンとウォーターサーバーが1つありました。
また、3階には広めの屋上のテラスがあり、誰でも洗濯物を干すことができてありがたかったです。
整理するとこのような感じです。(カッコ)は備わっているものです。
5階 | 居室 | 洗濯機 (洗剤) | ごみ箱 | 靴箱 | Wifi | |||
4階 | 共同キッチン (白米・おかず・ 調理器具・調味料) ウォーターサーバー | 居室 | 洗濯機 (洗剤) | ごみ箱 | 靴箱 | Wifi | ||
3階 | オートロック 管理人室 | 屋外物干し (洗濯バサミ) | 居室 | 洗濯機 (洗剤) | ごみ箱 | 靴箱 | Wifi |
もう少し細かく書いていきます。
共同キッチン
皆さんが気になるのはキッチンですよね。コシウォンのキッチンは共同のところが多いと思います。
よくコシウォンはキッチンに白米やインスタントラーメンが無料で備えてあると聞きますが、私がいたコシウォンは常に白米を炊いておいてくださっていて、日替わりでキムチなど8種類ほどの副菜系おかずを用意してくださっていました。これがとてもありがたかったです。※ラーメンはありませんでした。
また、基本的な調味料(油、醤油、酢、砂糖など)や調理器具、スプーンや箸や食器などが揃っていました。
他にも食器洗い用洗剤、トースターや電子レンジ、水とお湯が出るウォーターサーバーがありました。
共同キッチンは知らない人とよく鉢合わせるので人見知りにはしんどかったです(汗)
洗濯機・屋外物干し
各階に1台ずつある洗濯機は、半屋外のようなバルコニーのようなところにありました。粉の洗濯洗剤が置いてあり、自由に使うことができます。また、洗濯カゴも数個ありました。
洗濯機は家庭にある普通のサイズのもので、ドラム式ではなく上から出し入れするタイプでした。乾燥機はついていませんでした。韓国の洗濯機はパワーが強いと聞いたことがあったので、私は洗濯ネットを買って必ず使用するようにしていました。
不便なのは、自分が使用したい時に他の人が使用中のことがあるという点です。一晩中洗濯物が入れっぱなしだったこともありました…。
洗濯が終わると自分の部屋の端の壁にくっついているラック?物干し?に干すか、屋外物干しスペースに干すことができました。屋外物干しは屋根の上のバルコニーのようなところで8畳くらいのスペースがあったと思います。ロープが張ってあり、自由に使える洗濯バサミがくっついていたので、昼間はそこに干していました。私の部屋は外の光や外気が入らない部屋で洗濯物がなかなか乾かなかったため、外に干すことができてとても良かったです。
ごみ箱
韓国でもごみは分別して捨てなければなりません。ソウル市内でも場所ごとにごみ袋が違うため、初めて韓国で一人暮らしをするときに大変だったと聞いたことがあります。
私がいたコシウォンは、各階に燃えるごみと燃えないごみの箱が設置されていて、管理人さんが毎日ごみを集めてくださっていたのでとても助かりました。
各部屋の設備
各部屋はオートロック付のドア、シングルより狭いベッド、机、イス、棚、テレビ、冷蔵庫、壁に付いた物干し、エアコン、クローゼット、トイレ、シャワー、洗面台がありました。
部屋は大股で歩くと2歩でドアから端まで行けるほど狭いです。もちろんスーツケースは途中までしか開きません。
ベッドには枕やシーツ、掛布団はついていないので自分で用意しなければなりません。
私の部屋は外壁に面していない内側の部屋だったので、外窓がなく常に真っ暗でした。内窓はありましたが開けると人が通る廊下で、騒音になるのも嫌だったのであまり開けられませんでした。
コシウォンは壁が薄いとよく聞きますが、私の隣人の生活音は特に気になりませんでした。ドアの開け閉めの音だけよく聞こえました。
トータルでの個人的評価
私の留学中の生活スタイルは基本的に外で勉強をしたりご飯を食べたりしていて、家では寝るだけだったので何とか3か月間耐えられました。
しかし家で授業や宿題をしたり、自炊をする人にとってはストレスが溜まるのではないかと思います。
やはり人間には外の空気や陽の光が必要でした・・・。
次の記事では自力でコシウォンを探して入居するまでの流れを書いていきます!
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